10月20日(日)午後1時30分~3時、アメリカの歌声が聞こえる「フォスターの名曲とその生涯」を開催し、130名の皆様に堪能していただきました。

19世紀半ばのアメリカ合衆国を代表する作曲家スティーブン・コリンズ・フォスターは、「アメリカ音楽の父」とも称され、37歳の生涯を閉じるまでの20年間に約200曲を作曲しましたが、両親や兄の死後、借金苦に陥るとともに、妻子も去り、飲酒に溺れる孤独な日々を過ごすという不遇の生涯をおくりました。そのフォスターを小林大輔氏の朗読で紹介し、合間に安東みどり氏のピアノ伴奏による前田ヒロミツ氏のテノール独唱で皆さんもよく知っている、故郷の人々、金髪のジェニー、オールド・ブラック・ジョー、草競馬など彼の名曲を次々に披露しました。

曲の懐かしさ、朗読、ピアノ伴奏、テノール独唱の心を打つ内容に、観客の皆様もとても感動している様子がうかがえました。

小休止の後、小林大輔氏が、江國香織氏の老夫婦の会話を描いたコミカルな短編小説「晴れた空の下で」を朗読すると、観客もわが身を振り返る照れ笑いの渦に包まれました。その後、台本を使わない熱演で、年老いた母から息子への手紙「愛する子供へ」を演じると、多くの聴衆の感動と涙を誘いました。