テーマ: 「べらぼう 蔦重栄華乃夢噺」 講師: 榊原金市 氏
4年間続いた「日本の歴史を学ぼう」の講座は大好評の内に今回で最終回を迎えました。
今回は、令和6年第1回「浮世絵誕生・白黒~多色刷」(浮世絵の始まりから蔦屋重三が版元として大成功するまで)に続き、「幕府の浮世絵禁止と蔦重 歌麿」のお話でした。
講座内容
1. 寛政の改革
・浮世絵美人画が贅沢品と判断され、出版制限が行われました。
2. 版元永寿堂の対応
・「富嶽三十六景」を葛飾北斎に描かせ、大ヒットを記録しました。
3. 版元蔦屋重三郎の対応
・町娘の美人画を出版し庶民の好評を得るも、それが禁止されると、「山姥と金太郎」という伝説の女性を描いて抵抗しました。
4. 寛政の改革の罰則
・見せしめとして罰則が科され、歌麿は絵を描く気力を失い筆を折りました。
5. 版元保永堂の対応
・歌川広重の「東海道五十三次」を出版し、大ヒットを記録。モネやゴッホも広重の浮世絵に刺激を受けました。