9月24日(日)に「だげきだん」による和太鼓の演奏が区民ひろば千早で行われ、この日集まった聴衆に大きな感動を与えてくれました。この日出演してくれたメンバーは8人。東京都立府中東高校和太鼓部OB5人と、3人の現役高校生です。同校の和太鼓部は全国高校生太鼓甲子園で決勝に残る常連で、2012年から2016年の5年間に最優秀賞3回、優秀賞、特別賞を取ってきました。日本一の高校和太鼓部といっても過言ではない存在です。
披露してくれたのは全部で6曲。オープニングは華やかさがあふれた「花咲り(はなざかり)」。2曲目は緻密な拍子の変化で構成された曲を、寸分の狂いもないかけ声と演奏で圧倒してくれた「いし」。3曲目の「KR2」はかつて女子部員も多く華やかだった和太鼓部が、いつの間にか男子中心になってしまったという意味で「筋骨隆々」の頭文字だそうです。
ここで質疑応答タイム。太鼓の種類の紹介に始まり、聴衆からは「どれくらい練習するのか」「練習場所は」「皮は何でできているの」など多くの質問が投げかけられ、丁寧に答えてくださいました。
4曲目は「空」。空(そら)という大きなキャンバスに描かれた絵のような、スケールの大きい曲です。この曲は今年の第二回林英哲杯太鼓楽曲創作コンクールの団体作品部門で最優秀賞を獲得しました。これを含めたすべてを作曲されたのは、指導を続けておられる翔駒会の八木敦子先生。この日もにこやかに演奏を見守っておられました。そして最後は動きも多くユーモラスな感じのする「ひらがなマンボ」での締めくくり。これは初めて披露する曲だと紹介されました。
予定された5曲を演奏し終えた段階でメンバーはもう汗びっしょり。それでも、少しの休憩を挟んで聴衆からのアンコールに快く応えてくましれた。演奏した曲は「虹」。これも第一回林英哲杯で優秀賞を獲得した力強い曲。これまでの太鼓甲子園で何度も栄冠を勝ち取ってきた同校和太鼓部を代表するような曲です。メンバーは7分近い大曲を、最後まで力いっぱい叫び、熱演してくれました。
聴衆の興奮は終わっても冷めやらず、口々に「感動した」「涙がでた」と、最大の賛辞を贈っていました。区民ひろば千早の歴史に刻まれるといっても決して大げさではない感動の演奏会は、こうして幕を閉じました。
「だげきだん」の皆さん、本当にありがとうございました。八木先生も益々、作曲や太鼓指導で、ご活躍ください。今後も是非、区民ひろば千早で、感動の和太鼓演奏をお聴かせください。