7月7日(土)の七夕は、恒例になったロニー・ハーシュさんのロマンティックなコンサート。この日は豪華なお二人のゲストと一緒に、和気あいあいの楽しいステージとなった。
最初はロニーさんお得意のスタンダードナンバー。「フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン」「ブルームーン」「星に願いを」など七夕らしく、夜空をテーマにした曲から「ラストダンスは私と」へ。ソロの最後は珍しいアップテンポの「マイ・ウェイ」。美しい高音を輝かせながら歌い上げた。

そして、長年の音楽仲間である渡邉湧成さん(通称エジソンさん)が篠笛を携えて登場。エジソンさんは篠笛の演奏だけでなく、多くの作曲、編曲を手がけるマルチ才能を持った音楽家。篠笛のソロで、自作の「クワイエット・ウィンド(静かな風)」。野原を渡るそよ風が吹き渡るような、篠笛の音に魅了される。けんかの絶えない叔母三姉妹の鎮静剤用の曲だとのエピソードも紹介された。バイオリンとの掛け合いのような「アルビノー二のアダージョ」。

ここからは参加者も一緒に、「笹の葉さらさら」「上を向いて歩こう」「千の風になって」を歌った。千の風になってはエジソンさんの編曲。ロニーさんの渋みのある歌声は、真にこの歌の心を表現して感動的だった。

10分間の休憩の後は、ロニーさんエジソンさんコンビによるオリジナル曲が披露された。「ダンスは宇宙を駆け巡る」は新曲。三味線も交えた和風テイストもありながら、面白いリズムが心地よい。「ドライビング・アップ・ザ・101」は故郷サンディエゴ~サンフランシスコへの“王様の道”。これをロニーさんが懐かしさを交えて歌い、「スタート・アゲイン」は夕陽を見ながら浮かんだという歌詞がギターの調べに乗って流れた。

さて、この日のもう一人のビッグ・ゲスト、Ms.ジュリアンの登場。彼女は多くのコマーシャルソングやライブで活躍しているシンガーソングライターだ。「ベイビー・カムバック」をソロで歌った後、ナタリー・コールが亡き父とのデュエットにした「アンフォゲッタブル」をロニーさんと。そして、「恋に落ちた時」。

さらには、ジュリアンさんのピアノ、エジソンさんの篠笛、ロニーさんのヴォーカルという豪華な編成で、「ムーン・リバー」「Love」「スタンド・バイ・ミー」。息の合ったアンサンブルがとても楽しい、至福の時を作り出してくれた。

アンコールの声に応えて2曲を歌い、豪華でロマンティックな七夕コンサートに幕を下ろした。